ファン付き作業服って言葉を初めて聞く方もいるかもしれませんので仕組みを簡単に説明しますと、
という原理になっています。 この何ともシンプルなシステムが最近取り入れられています。
もう少し詳しく説明します。 ファン付き作業服(空調風神服)というのは、一般的に作業服の腰あたりに扇風機のようなファンがついているものを指します。
そのファンが回ることで服の中に外気を取り入れることができます。
ユニフォーム内に空気が循環して、体の表面に大量の風を流すことにより、汗を気化させ、結果的に涼しくなるというからくりとなっております。
ここ数年で一気に台頭してきた、真夏に屋外で作業する方にとっては必須の作業着となります。街中ですれ違う作業員から「シュイ〜ン」って音が聞こえてきたことはないですか?あれが腰あたりで扇風機が動いている状態です。猛暑の中作業服着ていて暑そうって思っても、実は涼しげに歩いていたりするわけです。
ファン付き作業服を初めて着る方で何を揃えたらいいかがわからない方は、最低限こちらをそろえてもらえれば空調風神服デビューはできます。この種の夏の猛暑でも作業しやすくするためのユニフォームは、各メーカー色々なデザインや形状(長袖ブルゾン、半袖ブルゾン、ベストなど様々)を出していて、用途によって何を選ぶかが異なります。扇風機については、風の強さや傾きのありなしなど選択肢があります。バッテリーについても、強弱のレベルの違いがあったり、バッテリーの出力の違い、バッテリーの持ち時間、バッテリーの重さ、リモコン対応かどうか、アプリ対応かどうかなど年々進化しています。
これらのアイテムは基本セットの他に持っていると便利です。
予備バッテリー(1日フルの風量で使いたいのであれば予備バッテリーは必須です)
コンプレッション(ファン付き作業服でより涼しく感じるためには必須アイテム。着たときにひんやり感じる接触冷感タイプは特におすすめ)
当店で取扱いのある空調風神服ではバッテリーは2020年モデルからスマホアプリに対応しました。iPhone、Androidそれぞれ対応しています。スマホアプリ「空調風神服アプリ」によって風量の操作・電池残量確認が可能です。
ファン付き作業服(空調風神服)にはどんなものがあるのでしょうか。
ファン付き作業服のブルゾンタイプは腰についてるファンから風が上に上がり背中を通って腕から手首に向けて風が抜けていきます。 同時に背中から上に上がった空気は首元から頭に向けて風が抜けていくため首元が常に涼しい状態ができます。 炎天下での作業では直射日光が頭部や首元に、当たり続けますが、空調風神服が首元を常時風が流れ続けることでかなり体感温度を下げてくれます。
また、ブルゾンタイプの場合脇を閉めてしまうと腕の風の通りを妨げてしまうため、その場合少し暑く感じるかもしれません。 できるだけ脇をしめない状態で作業を続けた方が涼しさはキープされるでしょう。 ベストタイプと違い長袖であれば手首まで風が流れ続けるので涼しさをキープしやすくなります。 いつも着ているサイズのワンサイズ上を選べば、動きやすさと風の流れを確保できるのでおすすめです。
長袖タイプのデメリットとしては空気で膨らむ部分が多いため、例えば腕周りが作業時に引っかかったりする可能性がありその点で注意が必要です。
半袖ブルゾンタイプの場合は風の抜け方が脇からと首元周りとなります。
長袖ブルゾンタイプに比べて動きやすいことが作業上のメリットです。また肘から先がないぶんその部分が膨らまないため作業時に邪魔になることもありません。デメリットとしては手首までは涼しくならないことです。
ベストタイプなので、ファンから取り入れた風の抜ける先(出口)が首だけとなり、首回りを涼しくしたいという方にはおすすめです。 肩から脇にかけてはピッタリと風をシャットアウトしてしまうので、半袖ブルゾンとは違い腕から風が抜けることはありません。
ファン付き作業服(空調風神服)のベストタイプは腕をたくさん動かす作業の場合や、何かを背負って作業する場合には風の通りが邪魔になりにくいためおすすめです。 また、ベストの場合は腕の涼しさはなくなってしまうというデメリットはありますが、腕が動かしやすいというメリットがあります。 腕は汗をかいてもいいやと割り切って作業する方には特におすすめします。
耐熱性に優れた繊維で火に強いので、火を扱う現場では〇。生地も丈夫で、引っかかっても破れにくい。着心地が良く肌触りもいいので快適。ポリエステルに比べてシワになりやすく縮みやすい。
空気が膨らみやすく空気が循環しやすいので涼しい。耐久性が高く、生地が引っかかったりするとすぐに破れやすい。洗濯をしても速乾性があり、シワになりにくく縮まない。火を扱う現場では不向き。
真夏には体は汗をかき、汗でベトベトになりますが、ファン付き作業服(空調風神服)を着るとどうして涼しい(涼しく感じる)のでしょうか? 涼しく感じる理由は、風が流れてることにより汗が蒸発されて気化熱により冷やされるからです。
クーラーや冷蔵庫は気化熱を利用して冷やしています。 気化熱とは、液体が気体になるときに吸収する熱(気化(蒸発)するときに吸収する熱)のことを言います。 蒸発するときに熱を奪ってくれるのです。
お風呂上りに濡れたままで扇風機の風を浴びると涼しく感じるのはそのためです。 風により水分が蒸発して熱を奪っていくことで涼しく感じているからです。 また、濡れた個所の表面積を広げることでも蒸発しやすくなります。 ファン付き作業服(空調風神服)を着て作業をしていると、実際の温度よりも体感的に何度か涼しく感じます。
炎天下での作業時はシャツがびしょびしょになり、着ていると気持ちが悪いですが、
ファン付き作業服(空調風神服)内は汗をかいたとしてもそこまでびしょびしょにならないぐらいの快適性をキープできるので、 その点でも長時間の作業にも向いています。
※炎天下の作業では汗を大量にかくので水分補給はこまめに行いましょう。
30°以上の炎天下で外で1時間以上作業をした場合、腕にはびっしょりと汗をかきますが、ファン付き作業服(空調風神服)内の体の部分は、ほとんどの汗は風で乾いて(気化して)しまいます。 ファン付き作業服(空調風神服)を着ないでTシャツで作業していた場合は、Tシャツは絞れるぐらい大汗をかくのは間違いありません。 ファン付き作業服(空調風神服)を着ていても、もちろん多くの汗はかきますが、Tシャツだけの時とは比べ物にならないぐらいの快適性があります。 ファン付き作業服(空調風神服)によって着ているものの快適性をキープできることは、疲れを軽減してくれるメリットとして十分に感じられるでしょう。
また、この涼しさを得るために使用するエネルギーも、エアコンなどと比べて格段に少なく、環境にもやさしい作業着となっています。 工場や屋外作業など、エアコンの使用できないような環境でも、快適に作業を継続して行うことができるので、使用する企業が年々増えています。 毎年夏前には大抵のファン付き作業服(空調風神服)はどの店舗でも売り切れになってしまうので、早めの購入しておくことが大切です。
インナーにはコンプレッションを着ることをおすすめします。その中でも着た時にひんやり感じる、接触冷感タイプや、抗菌、消臭の機能があるものが夏場は特におすすめです。どうしてインナーにコンプレッションを着るのがいいかというと、吸汗性、透湿性、速乾性が高いからです。肌にしっかりとフィットするコンプレッションを着るようにしましょう。ブカブカのものを着ても効果は半減してしまいます。
ファンは特に汚れやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。こちらの動画を参考にしてみてください。