空調服が涼しくないときに確認したい7つのポイント

空調服が涼しくないときは風の通り道を順番に確認します

空調服を着ていても涼しく感じない場合、すぐに故障と決めつける必要はありません。バッテリー、ファンの取り付け、吸気口、ウェアの閉じ方、サイズ、インナー、作業環境の順に確認すると、原因を切り分けやすくなります。

まずは、空調風神服が汗の蒸発を助ける仕組みを押さえておくと、どこを確認すべきか分かりやすくなります。

1. バッテリーの充電と風量設定を確認する

最初に、バッテリー残量と電源状態を確認します。電源が入っていても、残量が少ない、風量設定が低い、ケーブルが十分に差し込まれていないといった状態では、期待した風量にならないことがあります。

  • 作業前にバッテリーが充電されているか
  • 風量が意図した段階に設定されているか
  • ケーブルがファンとバッテリーへ確実に接続されているか
  • 接続部分に曲がり、傷、著しい汚れがないか

異常な発熱、変形、破損がある場合は使用を中止し、メーカーや販売店の案内に従ってください。

2. ファンの向きと固定状態を確認する

ファンは外気をウェア内へ取り込める向きで、取付リングなどに確実に固定されている必要があります。取り付けが緩い、片側だけ正しくはまっていない、左右で回転状態が違う場合は、ウェア内の空気循環が弱くなります。

電源を切ってから、左右のファンが同じ向きで取り付けられているか、固定部分に浮きがないかを確認します。取り付け方は機種によって異なるため、使用しているファンの取扱説明書を優先してください。

3. 吸気口が塞がれていないか確認する

ファンの外側が腰道具、椅子の背もたれ、リュック、ハーネス、上着などで塞がれると、外気を十分に取り込みにくくなります。座ったときや前かがみになったときだけ涼しくない場合は、作業姿勢による干渉を確認してください。

ファンカバーや吸気部分にほこりがたまっている場合も、使用機種の手入れ方法に従って清掃します。回転中のファンへ指や工具を近づけないでください。

4. ファスナー・袖口・首元から風が抜けすぎていないか確認する

空調服は、取り込んだ空気をウェア内へ通し、首元や袖口から抜くことで風を感じやすくします。前ファスナーが大きく開いている、裾がめくれているなど、空気が途中で逃げる状態では、背中や首元まで風が届きにくくなります。

すべての開口部を塞げばよいわけではありません。商品に備わっている調整ひも、面ファスナー、袖口などを、取扱説明に沿って調整し、必要な場所へ空気が流れる状態を作ります。首元の風を活かしたい場合は、ヘルメット着用時の首元対策も参考になります。

5. サイズが小さすぎないか確認する

ウェアが身体へ密着しすぎると、ファンから取り込んだ空気が背中や肩へ通る空間を作りにくくなります。胸、背中、肩まわりに適度な余裕があるか確認してください。

ただし、大きすぎればよいわけでもありません。裾や前開きから風が逃げる、作業中に生地が引っかかるほど余る場合は、サイズや調整方法を見直します。試着時は立った姿勢だけでなく、腕を上げる、しゃがむ、前かがみになる動作も確認してください。

6. インナーが汗を乾かしやすい状態か確認する

空調服は、肌の表面を流れる風によって汗の蒸発を助けます。汗を含んで重くなった厚手の衣類や、風が肌へ届きにくい重ね着では、涼しさを感じにくい場合があります。

作業内容と現場ルールに合う範囲で、吸汗速乾性のあるインナーや着替えを用意します。汗をかいたまま長時間着続けるのではなく、休憩時に汗を拭き、必要に応じてインナーを交換してください。

7. 気温・湿度・体調を確認する

空調服は暑さ対策を補助する装備ですが、どのような高温多湿環境でも安全に作業できるようにするものではありません。湿度が高い、直射日光が強い、熱源の近くで作業している場合は、風が出ていても身体への負担が大きくなります。

厚生労働省の職場における暑さ指数と熱中症予防情報を確認し、現場の管理方法に従って、涼しい場所での休憩、水分・塩分補給、作業時間の短縮などを併用してください。

症状があるときは機器の確認より作業中断を優先

めまい、吐き気、頭痛、強い倦怠感、意識がはっきりしないなど、熱中症が疑われる症状がある場合は、空調服の設定を調整して作業を続けないでください。作業を中断して涼しい場所へ移動し、現場の緊急対応手順に従います。

厚生労働省の熱中症が疑われる人への対応では、意識がはっきりしない場合はただちに救急隊を要請し、自力で水分を取れない場合も救急隊を要請するよう案内されています。

改善しない場合は使用を止めて組み合わせを確認

7項目を確認しても左右のファンが回らない、異音がする、途中で電源が切れる場合は、使用を続けず、ファン、バッテリー、ケーブル、ウェアの対応関係を確認してください。

空調風神服の商品、ファン、バッテリー、アクセサリーは、DKストアの空調風神服一覧で確認できます。買い替える場合も、手持ちの機器と互換性があると推測せず、商品ページやメーカー案内で対応機種を確認することが重要です。

まとめ

空調服が涼しくないときは、バッテリー、ファン、吸気口、風の出口、サイズ、インナー、作業環境の順に確認します。風が出ていても、吸気口が塞がっていたり、ウェア内に空気の通り道がなかったりすると、涼しさを感じにくくなります。

空調服は休憩や水分・塩分補給の代わりにはなりません。体調に異変がある場合は作業を中断し、現場の手順と公的機関の案内に従ってください。

tencho

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